ライフ・トラベラー / ジョディ・オーバーフェルダー
Interview by Ayae Takise
Image courtesy of Jody Oberfelder/Ashton Bisner
—このインタラクティブなパフォーマンス「Life Traveler」は、最初どのように始まったのですか?
ジョディ・オーバーフェルダー(以下 ジョディ):最初は2018年にソロ作品として初演されました。ほとんどの公演はソロで行われましたが、いくつかの場所では例外もありました。そう、まだCOVID-19以前で、観客に近づくことに何の問題もなかった頃です。
この作品が複数のパフォーマーによるものになったのは、2023年のミュンヘンでの公演が初めてでした。そこでは8人のパフォーマーが8つの橋でパフォーマンスをしました。
—すべてのパフォーマンスが橋の上で行われているのはなぜですか?
ジョディ: このパフォーマンス自体が「旅」のメタファーなんです。橋には線的な始まり、中間、そして終わりがあります。でも、ある人が「人生は線的じゃない」と言ったことがあって、それが私の記憶に強く残り、旅というものをスペクトラム(連続的な広がり)として捉えるようになりました。たとえば、どこへ向かうかを計画しつつ、自分のために時間や空間の余白を残しておいて、その過程で新しいアイデアや偶発性が生まれることを期待する—その旅を通じて自分が変わっていくという前提のもとに。
でも実際には、旅をしていく中で、ただ物事を受け入れて、今ここにいるという感覚を育んでいく必要がある。そして自分がどこに立っているのかを問いかけていく。旅をしているとき、人は文字通り「Life Traveler(人生の旅人)」になるんです。それがこの作品の本質であり、哲学的な面もある一方で、日常の中のちょっとした非日常を目にすることでその人の一日が変わるかもしれない—そんな作品でもあります。
ロンドンのセント・パンクラス駅の中央で、4人のパフォーマーによる公演を行ったことがあります。一部はあらかじめ振付された動きを踊り、他のパフォーマーは観客と一緒に踊るなどして交流していました。
特に印象的だったのは、エスカレーターでたまたま一緒になった通行人と上がりながら会話をし、下を見下ろして、そこにいる人々がみんな移動し、旅している様子を一緒に眺めた瞬間です。その会話は、人々がそれぞれ異なる方向へ動きながら旅しているということについてになっていきました。それがこの公演の一番のハイライトでした。観客とのやりとりによって生まれたものです。人生という旅を描き出す、そのエッセンスが抽出された瞬間でした。
—つまり、パフォーマーは単にダンスの動きを行うだけでなく、通行人と口頭でもコミュニケーションをとると。
ジョディ: とてもシンプルなコンセプトなんです。私たちはスーツケースを持って歩き、それとともに動き、そして立ち止まる。その間、華やかで凝った振付をしてもいいし、ただシンプルにいろんな方向に歩き回ってもいい。ソロのパフォーマーにとって大事なのは、「私は今、旅をしている」という心持ちでいること。見せるためにパフォーマンスをするのではなく、思索したり、ただ直感的にその場に身体と心を置いて存在すること。そうすれば、周りにいる人々は、ただ見ているだけでそれを理解してくれるはずです。
この作品の中で、パフォーマーには通行人とどう関わるか、また上演中にどのような意識を持って臨むかについてのスコア(指示)が与えられます。つまり、3つのパートに分かれているんです。最初は、通行人を動きに誘う段階。たとえば、パフォーマーが通行人のまわりを歩いてみて、その人が「旅」に加わってくれそうならスーツケースを渡す。もし通行人が自発的に面白い動きをしてくれそうなら、そこからパフォーマーが動きを始めていきます。
次に、「観察し、目撃し、思索する」時間です。パフォーマーは一時的に動きを止めて、その瞬間を言葉や動きで拡張します。たとえば、劇場の舞台上でダンサーがアラベスクを保っているとき、観客はその動きだけに集中して、ただ距離をもって眺めている。でも、通行人と動きや空間を共有したとたん、その瞬間は身体・空間・時間が満たされるような体験になります。それが私たちの目標です。
もちろん、摩耶、芽衣、真歩(竹下真歩、土曜日に出演)は、見応えのある素晴らしいダンサーたちです。でも、パフォーマーとしての課題は、それを誰もが「自分も関われる」と感じられるように開かれたものにすることです。
最後に、パフォーマーは通行人——旅人に「一緒に旅をしてくれてありがとう」と感謝を伝え、小さなお土産を渡します。
—通行人はこの状況に偶然出会うことになります。特に東京の日本人の通行人は、日本以外の国々の人々とは異なる反応をするかもしれません。その点で、期待していることや課題は何ですか?
ジョディ: あくまで予想ですが・・・今日で大阪に来て5日目です。人々はとてもフォーマルで礼儀正しく、自分のスペースからはみ出さないですね。エネルギーを自分に向かってくるものとして受け入れる一方で、アメリカ人は、残念ながら自分の存在を大きく主張しがちです。私たちは自国のように「大きい」人たちをたくさん想定してしまう。
日本文化には、ある種の繊細さが根付いていると感じます。たとえば、料理の作られ方や盛り付けにそれが表れている。ただ積み上げるのではなく、すべてが繊細で機能的で、美しい。だから、日本の人々はこのような試みに参加することに対して、恥ずかしさや不安を感じやすいかもしれませんね。ここで言う『言語』—つまりダンスの言語だけではなく、文字通りの言語も—は、招待が押し付けに感じられないように調整する必要があると思います。
それでもやはり、人はみんな、少しだけ自分の快適な領域から外に出たい気持ちを持っていると思うんです。
“Performance intervention(介入型パフォーマンス、あるいはパフォーマンスにおける介入性)”という言葉は、空間を変容するサイトスペシフィック作品を語るときによく使われるけれど、私はこの“Life Traveler”にはその言葉をあまり使いたくありません。「介入」とは、観客を無理やり巻き込んで、同時にその人たちを押しのけてしまうようなイメージがある。でも私は、人々がもともと何かしらでつながっているということ、そして知らない人が話しかけてくることがそんなにおかしなことではないということを信じています。
それにしても、この点については芽衣や摩耶とも後で話し合いたいですね。通行人をこの体験に誘うときに、「この古いスーツケースを持ってる私は、頭のおかしな人かホームレスじゃないか」って思われないようにしたい(笑)。それが芸術として成立するかどうかは、スコア(指示)による具体的な実現があってこそなんです。
—私も、誰の中にも未知のものに開かれる可能性があると感じます。“Life Traveler”は、人が他者と関わるその部分に光を当てていますね。
ジョディ: まさにその通り—とても人間的な作品です。もし自分の小さな殻に閉じこもって歩いていて、他の人が自分の世界に入り込むのを拒んでいたら、それはとても悲しいこと。というのも、私たちは人生を通じて、いろんな文化の、たくさんの人と旅をしているからです。誰一人として、同じように育ってきた人はいない。それぞれが異なる経験を持ち寄って、この「今」という瞬間にいる。その瞬間に立ち止まり、観察し、その場に身を置くこと—それが大切なんです。
だからある意味では、たとえ一緒に動いてくれなかったとしても、ただ通り過ぎていく人が、歩きながら自分のタスクや慌ただしい思考から意識を外して、少しでも注意をこちらに向けてくれたとき、その人もまた作品の参加者だと言えるんです。通行人とパフォーマーの関係は、まるで私が今持っているこの2つのカップのような関係なんです。
—なるほど!その喩えはすごく腑に落ちます。今日は武田摩耶さんも山中芽衣さんもインタビューに参加していますが、彼女たちとはどのように出会いましたか?
ジョディ: 最初に芽衣と出会ったのは、ニューヨークで彼女がグループ公演に出演していたときでした。会場のトイレで会ってすぐに、私は彼女のパフォーマンスが大好きだったと伝えて、「一緒に仕事がしたい」と言いました。
その後、私のプロジェクト「The Brain Piece」(*1) で一緒に取り組みました。これは15人のダンサーによる作品で、観客もステージ上に招く構成でした。観客とあれほど深くつながれるダンサーは、芽衣以外に見たことがありません。
摩耶とは、ロンドンでの「Splash Dance」(*2) で共演しました。
—個人的には、芽衣さんが “Life Traveler” に参加しているのは、彼女が日々インスタグラムに即興ダンスを投稿していることからも納得しています。
ジョディ: 私は芽衣を本当に尊敬しています。というのも、彼女のインスタグラムでの即興は、他のみんながやり始めるよりもずっと前から、彼女の日常的な実践の一部だったからです。自分自身を撮影して、踊ることで、その場所をまったく新しい見方で人々に見せているんです。
山中芽衣:普段インスタグラムに更新している、いろんな場所でひとりで踊ったり周りの人を巻き込んで踊ってる数分の短い動画は、パフォーマンスというよりは記念撮影やビデオ日記に近いものです。 “Life Traveler”もきっと似たように見えるけれど、1-2時間という上演尺もあるのでパフォーマンス性が強いものだと思ってます。時間をかけながらパフォーマー自身もその場に馴染んでいく感覚や、変化を感じ取っていくチャンスがあることがパフォーマンスを形作る重要なポイントだと思ってます。
私たちダンサーは、普段身体を使っているから「今風がどっちから吹いたかな」とか、そういう些細なことをふつうよりも感じながら過ごしていると思うんです。コロナ禍が落ち着いて世の中が通常運転に戻ってきて、日常生活を送るにも情報優位になってきてしまった。けど、今目の前に見えてる風景も情報として受け取るのではなく、身体的な感覚にフォーカスすると感じ方が変わってくる。少し立ち止まって普段と違う五感の使い方をして、その場その瞬間を感じとる時間を道ゆく人々と共有できるのはとても嬉しいです。
ジョディもさっき言ってましたが、日本、東京や都会の人たちって、公共空間の中では特に身体や感覚を閉じがちだと思います。そういう意味では、ニューヨーカーには反応や存在が大きくて良くも悪くも真反対の人々が多かった気がします。どの国でも無関心だったり、怖がったり、逆に積極的に関わって面白がる人、どちらもいると思いますけどね。
でもスーツケースって、それを持ってる人のこれまでやこれからを想像させるから、もうそれだけで素敵ですよね。今回は衣装や小道具も可愛くこだわる予定です。「スーツケース持って踊ってる変な人たちが話しかけてきた」って思う人もいるかもしれないけど(笑)気軽にお喋りできたら。
—摩耶さんはどうですか?
武田摩耶(以下 武田):私はロンドンで “Life Traveler” に出演していたのですが、実は今回渋谷でこの作品を上演することは個人的なチャレンジにもなるんじゃないかと思っています。
私は愛知県日進市という田舎の小さな町出身で、今は韓国のスウォン市というまあまあ都会なところにいて、東京にも7年くらい住んでいたことがありました。でもこの前東京に寄った時、建物は大きいし、人は沢山いるし、車や人の歩くスピードは速いし、「すごく都会だ!」って少し怖気付いてしまって。日本で生まれ育った自分もかつて生活していた場所なのに、いろんな場所に住んだ後で、改めて過去に住んでいた場所に対してこんな感情も持てるんだ、という発見がありました。だから自分自身が渋谷という街で、場所や道ゆく人々とどのように関わるかをその場でじっくり向き合いながら作品を上演することになるのかもしれません。その瞬間瞬間にたくさんの選択肢を感じられたらと思っています。
—では、普段の日常生活で、見知らぬ人と接したり、まったく慣れない状況に直面したとき、どのように対応し、コミュニケーションをとりますか?
武田:私はまず「聞く」ことを大切にしています。そして自分自身の感覚も感じ取りながら、相手と同じ立場に立てるように心がけています。人とコミュニケーションする時、一定の強さを持ってしまうと攻撃性が発生してしまうことがあると思います。あまりコミュニケーションが器用ではないことがあるので、「自分がどんどん話さなきゃ、前に出なきゃ」と焦ってしまうこともある。それが相手にとっては時によくないものとして受け取られてしまうこともあると思います。
—パワーバランスの問題ですね。
ジョディ: 大阪の商店街で買い物をしていたとき、店の前に立って「寄ってらっしゃい、さあさあ!」と大声で声をかけてくる人たちがいました。あれは確かにアグレッシブすぎましたね。でもパフォーマンスでは全く逆で、ダンサーたちは優雅に動き、技術も親しみやすく、通行人の直感を刺激して、「自分もまた動く人間、つまりライフトラベラーなんだ」と気づかせるようにしています。通行人はダンサーと共にあり、アイデアや動き、そして会話を通じて一緒にいるのです。
—パフォーミングアーツは基本的に劇場空間ありきで考えられがちだという課題があると感じています。私の意見ですが、あえて批判的に考えると、公共に開かれていることを目指しながらも、「実際の公共」とは一定の断絶があり、一般の観客は舞台上の同じ人間の身体を客観的かつ距離を置いて見てしまうことが多いです。ジョディさんの「Life Traveler」や他の作品は、その点に一石を投じると言えるでしょう。観客がダンサーの身体を自分の日常の延長線上に反映させることが、パフォーミングアーツの未来において重要な鍵だと思います。
ジョディ: ライブパフォーマンス、つまり同じテーマを体験するために人々が集まることの問題は永遠に続くと思います。劇場ありきのダンスには当然居場所がありますが、今の人々の心は忙しすぎて、なかなかそこに届かないのではないでしょうか。私たちは大量のメディアに囲まれていて、人々が集中したり普段の行動パターンから抜け出すのが難しくなっています。
キーワードは「エンゲージメント(関わり)」だと思います。「Life Traveler」はどのくらい多層的に人々を巻き込むことができるか。橋を渡る通行人は携帯電話を見ていることが多いですし、立ち止まって少し見てくれてもまたすぐに携帯に戻るかもしれません。それでも私は、その数秒の観覧も参加の一部だと考えています。
スコアで用意したフレーズの一つに「一歩ごとに未来に向かっていると思いますか?」というものがあります。人は必ずしも言葉で返答しません。内面で考えたり、言葉にしないこと自体が返答である場合もあります。私はそこにリアリティがあると思います。
—「Life Traveler」はとても重要な作品です。身体や時間、空間に対するこうした視点や意識が私たちには必要であり、こうした作品を日本の観客に紹介し、翻訳できることは私にとって本当に光栄なことです。
ジョディ: そして私たちに必要なのは「コミュニティ」だと思います。私たちは人間という芸術の一形態であり、お互いに切り離された存在ではありません。あなたには身体があり、私にも身体がある。だからこそ分かち合えるのです。私は「翻訳」という考え方が好きです。ダンスの見方がわからない人もいます。オリンピックのように「わあ、すごい!」と見るだけで、でも実はすべての人間が時間や空間、形態と遊んでいることに気づいていないのです。私自身、そういう心に響く芸術を渇望しています。芸術は、人間が表現したいという欲求と、日常を超えた理解の言語を必要としてきたため、太古の昔から存在してきたのだと思います。
それから、芸術をあまりに神聖視しすぎたくないとも思っています。「私たちはアーティストであり、あなたとは世界の見方が違う」と言いたくはありません。芸術は世界を理解する一つの方法である。心からそう思います。
*1: 2017年6月28日-7月1日 New York Live Artsにて上演
*2: ヴィクトリア・アルベール美術館内John Madejski Gardenにて2022年4月23日上演(V & A's Performing Arts Festival)
Photo: Ashton Bisner
ジョディ・オーバーフェルダーは、ニューヨークを拠点に活動する演出家、振付家、映画作家。ダンスを通じて人生を照らし出すような作品を創作している。
これまで舞台、映像、公共空間など多様な場で、観客との親密な関わりを生む没入型・サイトスペシフィックなパフォーマンスを展開。近年の作品には、ブルックリンのグリーンウッド墓地で上演された And Then, Now、ダンス・ミュンヘンやブルックリンの文化機関により委嘱された Walking to Present、ロンドンのV&A博物館での Splash Dance、デュッセルドルフ、アムステルダム、ロンドンなどで上演された Life Traveler などがあります。他にも Monument、Madame Ovary をはじめ、オーケストラとの共同制作等実績多数。20本以上のダンス映像作品を制作し、国際的な映画祭やカンファレンスで上映されている。商業分野でも、ヴェルサーチ、プラダ、ゲラン、ダンスキンなどのブランドでムーブメントディレクションを担当。オーバーフェルダーのプロジェクトは、New Music USA、ハークネス財団、ニューヨーク市文化局、全米芸術基金(NEA)など、多くの支援を受けている。
Photo: Shuhei Kishimoto
山中芽衣:6歳からクラシックバレエを始める。高校でヒップホップを始め、高校卒業後、コンテンポラリー、モダンダンスを学ぶため、渡米。12年間、ニューヨークを拠点にダンサー、振付家として活動。主にTiffany Mills Company, Catheline Galasso, dendy/donovan projects, Christine Bonanseaなどの作品に出演。2010年から2011年には、Dance Theater Workshopのアーティスト・イン・レジデンスに、2014年にはChez Bushwickのアーティスト・イン・レジデンスのアーティストに選出される。自身の作品をJudson Memorial Church, Danspace, Here Arts Center, Triskelion Artsなど様々な劇場で発表。
また、2014年にはイタリアインターナショナルダンスフェスティバルにて、川村真奈の作品にて、ベストダンサー賞を受賞。
2020年に帰国してからは、武元賀寿子、山崎広太、aokid、asamicroなどの作品に出演。
自身の活動では、各地を踊りながらライブ配信する『幽霊サラリーマン』が、2020年に『幽霊サラリーマン、草津温泉』が現代舞踊協会から、アウトリーチプロジェクトの助成を受ける。
また、自主制作のダンスショートフィルム『ハイコウハイスクール』が、鶴川ショートムービーコンテストにて、町田市議町会賞を受賞。
2023年夏には、Impact Hub Tokyoの第一回期のアーティスト・イン・レジデンシーのアーティストになる。
2018年秋から、毎日様々な場所、環境、状況、色々な人と踊り、SNSを通して配信している。
武田摩耶:愛知県出身。7歳よりクラシックバレエとモダンダンスを杉木恵美氏、杉木恵氏に師事。2012年3月公益社団法人現代舞踊協会より10年修得認定証授与。2013年4月日本女子体育大学体育学部運動科学科舞踊学専攻入学。在学時は主にモダンダンス部に所属し、全日本ダンスフェスティバル神戸、関東学生舞踊連盟発表会等に参加。2017年4月より日本女子体育大学大学院に入学。2016年9月よりNectに所属。
Life Traveler 2025 Tokyo
渋谷橋(JR渋谷駅西口より直結)にて上演 Google Map
7月19日(土)20:00~21:30
7月20日(日)9:30~11:00
**継続的にパフォーマンスは行われるので、この時間のどの時間にでもお立ち寄りください。好きな時に来て、好きな時にお帰りください。
振付家ジョディ・オーバーフェルダーによる構想・演出
出演:ジョディ・オーバーフェルダー、山中芽衣、武田摩耶、竹下真歩(土曜日のみ)
「ライフ・トラベラー」は、橋の上で行われるインタラクティブなパフォーマンスです。2018年以降、ミュンヘン、ロンドン、デュッセルドルフ、ミネアポリス、アムステルダム、ニューヨーク、フィラデルフィア、オレゴン州ポートランド、ベルリン、フランクフルトを巡回してきました。ダンサーたちはヴィンテージのスーツケースを持ち、踊りながら、橋を渡る人にスーツケースを渡し、共に旅をします。私たちパフォーマーは今この瞬間、時代、歴史、そして旅路について深く考える機会を提供します。観客の皆様に、周囲の空間と繋がり、人生を旅する中で日常と非日常に気づき、橋を渡る際に立ち止まり、今この瞬間について深く考える機会を提供することを目指しています。パフォーマーたちは、身体と言葉によるインタラクティブな対話を通して、今この瞬間を「目覚め」させます。通り過ぎる人々は、より豊かな感動体験の一部となるのです。
さあ、旅に出ましょう!